文明の進歩により、我々の日常生活は昔とは比べものにならないほど豊かで便利なものになった。ところがその一方で、どうやら現代人は精神的にはあまり満たされていないようである。
心理学の権威であるセントラル・ランカシャー大学のサンディ・マン博士によると、現代人は昔に比べつまらないことで怒りっぽくなっているという。
「現代人が怒りを感じること」トップ10
1位: 病院の待ち時間が長い
2位: 道路が渋滞している
3位: バスや電車が混んでいる
4位: デリケートな話題で茶化される
5位: 貸したものやお金が返ってこない
6位: 責任や過失を押し付けられる
7位: 人の失敗の後始末をさせられる
8位: 電話で長い時間保留にされる
9位: 入手した情報が正しくない
10位: 盗難にあう
(Athealth.com調べ)
・「怒り」は人間が生きていくうえで不可欠な感情
人類の生存や繁栄には、怒りの感情が不可欠であった。例えば空腹でイライラするのは、脳内物質の分泌により食糧を探す気を起こさせるため。また他者に怒りを感じることは、個々が勝手な行動を取らず集団で生活しやすくするための抑止力だった。
・生物としての生存競争がなくなり「怒り」の行き場がなくなった
「食糧を盗む他者や、生命を脅かす他の動物に対する怒りの感情があったからこそ、人類は生き残ってこれたのです」とマン博士は説明する。「ところが生存競争がなくなった平和な世の中で、我々は本能としての怒りの行き場を失い、どうでも良いことで必要以上にイライラするようになってしまいました」とのことだ。
スーパーのレジに行列ができている、パソコンがフリーズした、食事が美味しくない……確かに快適な生活に慣れすぎると、ちょっとした不便で腹を立ててしまいがちだ。
・イライラをコントロールしよう
同博士は、「このイライラは妥当か?」と常に自分に問いかけることで怒りをコントロールできると述べている。「自らに危険が及ばないシチュエーションならば、大したことはない出来事だと判断して落ち着きましょう」
他者との関わりの中で思うようにいかないことも多いが、イライラしてばかりでは損だ。小さなことで心に波を立てない、ゆったりした気持ちでいたいものである。
参照元:MailOnline(英文)
Photo:Rocketnews24.

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